私は三班で、ナオミちゃん、巻纪ちゃん、铃木ちゃん、村上君との五人だ
ナオミちゃんと同じ班なので嬉しかった。
でも仲良しグループの真纪ちゃんが、いつもぴったりとナオミちゃんにくっついているので、なんとなくはなしかけられない
わたしたち三班は地域の行事を调べることになり、八幡神社の縁日を取材することとになった。班长の铃木君は、お父さんからデジカメを借りてくる、と、はりきっている
放课後、みんなで駅前で待ち合わせてバスに乗った。
バスは买い物帰りの人や学校帰りの人でけっこう混み合っていた
最初、私たち五人はかた待ってたけど、
途中からおばさんたちが大势乗ってきて、ぎゅうぎゅうになった。
入口から一番远くにいたわたしは、「もう少し奥におつめください」という运転手さんのアナウンス通りに奥の方へつめて行ったら、みんなからはなれて、おばさんたちの後ろで动けなくなった。
バスが揺れるたびに右や左に押されて立っているのがやっとだった
あとの四人がいる真ん中のあたりは、少しよゆうがあるらしく、话している声だけが闻こえた。
铃木君や村上君と话すナオミちゃんや真纪ちゃんの声は、女子だけでしゃべている时より、ずっとあまえたようにや笑かくて、
ちょっとねっとりしていた
「あれっ、平田さんは?」
と、铃木君のお声が闻こえた
「ここ」って答えたけど、おばさんたちのわらい声でかき消されてしまった。
「きっと奥にいるわよおりる所はあ「八幡神社前」って决まってるんだもの、平気でしょう。
「平田さんて、なんかカゲがうすいよね本当に「どうでもいい人」って感じ」
真纪ちゃんがそういうと、「とってもいい人」だろ。ひでえ」
「そうだよ、そんなこと言っちゃ悪いよ」
みんな、そういいながらも、クスクス笑っている
こんなにみんなの近くにいるのに、わたしはいないみたい。
わたしは知らない大人の人の背中にかこまれ、小さな黒いシミみたいになってちぢんでいくような気がした
神社に近づくと、窓の外を、あかりがともりはじめたちょいちんが、いくつも流れていった。
「八幡神社前」で、よろけるようにバスをおりると、砂ぼこりとムウッとするような热 风がふきあがった
バスの中はずいぶん冷房がきいていたんだん、歩きだしてしばらくたってから、やっと気づいた。
神社につくと、铃木君はデジカメで、ナオミちゃんはケータイのカメラで、大きな鸟居や参道の写真を取り始めた
いつもは深い绿色の木ぎにつつまれた静かな境内にい、今日は色とりどりの夜店のテントがあずらりとならんでいる。
まるでじょうずなマジックみたいに、すっかりちがう景色にいすりかわっていた
わたあめ、やきそば、ソースせんべい、射的、金鱼すくい???。
参道はいろんなにおいがまじりあっている
わたしたちは、前もって决めていた、撮影する系とインタビューする系にわかれた。
わたしはインタビュー系なので、村上君と、社务所に向かった
社务所では、おみくじをひく人や、おふだをいただく人たちがな
らんでいて、神主さんもみこさんもいそがしそうだった。
こんな时にインタビューさせてもらうのは、ずうずうしい気がして、声をかけるのをためらっていると、村上君がわたしのひじをつついた